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地番と住居表示の違い

2021.10.5

こんにちは。山本です。
この前、熊本市北区鶴羽田という土地の取引を担当する事になりました。

今回、取引を行った土地の地番は、熊本市北区鶴羽田1丁目〇〇〇番〇という地番でした。
しかし、お客様のご住所は、熊本市北区鶴羽田1丁目△番△号という住所表示になっておりました。

そこで、お客様からどうしてこのような違いがあるのですか?というお尋ねがありました。
地番という土地の番地を定めた役所は法務局になり、住居表示を行うのは市町村という違いがあります。
そのために異なっています。

地番と住居表示はどちらが先に定まったのかというと、地番になります。
明治時代に土地に地番が付けられました。
江戸時代にもあったようです(屋敷番)が、地租改正に伴い、土地ごとに地番が設定されたことになります。

その後、鶴羽田であれば、大きな畑が分筆されていき、そこに建物が建てられるようになりました。
そうなると北区鶴羽田〇〇〇番〇〇〇というように、どこに建物があるのかが分からなくなります。
どこにあるか分からないと発生する不都合とは、消防車が行くべき場所が分からない。訪問者や宅配業者が訪問するのが難しくなる。といったものがあります。

そのような不都合を改善するために住居表示を行うことになりました。
昭和37年に住居表示制度が実施されます。
そこで、住所が熊本市北区鶴羽田1丁目△番△号という住居表示がなされることになりました。

そのため住居表示は住所を分かりやすくするために割り振られた表示になるので、当然に地番とは異なる表記になります。

これを言葉で話しても、なかなか分かりにくいですよね。

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